ブータンの基本情報
ブータンはどんな国
国名 | ブータン王国 |
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首都 | ティンプー |
公用語 | ゾンガ語、英語、ネパール語 |
人口 | 72万人 |
面積 | 382,394㎢ |
通貨 | ヌルタム(約2円) |
時差 | -3時間 |
宗教 | 大乗仏教(チベット仏教カギュ派の中のドゥルック派) |
ブータンの文化・食事
ブータンの文化
ブータンは九州程度の小さな王国です。国土は険しい山岳と急峻な渓谷によって分断され、谷ごと村ごとに言葉が違うといわれるほど多様で複雑な文化をもっています。近年まで鎖国政策をとっていたこともあり、独自の文化が現在も続いております。
中国とインドの2大国に挟まれていますが、ネパールとは違いインド文化の影響は少なく、チベット文化圏に属します。他のチベット文化圏が近代化の波に追われる中、ブータンは広大な仏教圏、チベット文化圏の文化と伝統を伝える貴重な王国です。
ブータン人の生活には仏教の教えがすみずみまで及んでおり、寺院や僧侶が今なお社会的に大きな役割を果たしています。
ブータンが注目された大きな要因のひとつに「国民総幸福量」という概念が挙げられます。経済的な豊かさよりも心のあり方、地域との調和、環境の保全、平和で穏やかに暮らすことが出来る社会を目指した仏教的思想に身を置き、幸福度は90%と言われます。
ブータンの食事
米を主食とするブータンでは、唐辛子と肉を煮込んだ料理をご飯と一緒に食べるのが基本スタイル。代表的な料理といえば「エマ・ダツィ」です。エマは唐辛子、ダツィはチーズで、これを煮た料理です。その他ケワダツイ(ポテトとチーズ)シャムダツィ(きのことチーズ)などこれらがブータン料理の定番です。 もちろん観光客には辛さを抑えたものが提供されますが、唐辛子を中心としたその料理は結構病みつきになります。 ブータンの主食は日本と同じくお米です。 お米の種類は白米と赤米があり、日本の米のように粘りはなくパサパサしておりますが、ブータン料理には非常に合います。
ブータンでの注意点
治安
ブータンは世界でも例外的に治安の良いとされる国です。基本的に仏教を重んじるブータン人の気質から、ぼったくり、詐欺の被害も心配はあまりしなくても良いでしょう。 旅行社が騙されたと感じるケースでも事情を聞くと文化的、社会的な行き違いであることが多いです。暴力犯罪の発生率も極めて低いですが、どこの国でも悪い人はいるので旅行中は置き引き、スリに気をつけて、貴重品の管理はしっかりしておきましょう。
マナー
宗教に対する信仰心の強い人が多く、寺院などの宗教関連施設では脱帽、下足の必要のあること所が多いです。 ゾン、寺院等の敷地内では禁煙を厳守して肌を極端に露出した服装は避けましょう。また、子供たちや村人にむやみにお菓子や現金はあげてはいけません。たばこの販売と屋外を含む公共の場所での喫煙は全面的に禁止されています。
水事情
衛星状態が良くありませんので生水は避けて下さい。 水は必ずミネラルウォーター購入して飲むようにして下さい。 氷の入ったジューズ、お酒、生野菜も口に入れない方が無難です。
病気
ブータンは一般的に高地に位置するため、高山病対策が必要です。
特に3,000mを超える場所に行く場合は、頭痛、吐き気といった高山病の症状が出る場合がございます。パロ、ティンプーといったおもな都市は2,500m程度にすぎないので深刻な高山病になる心配はございません。ただ心理的なものも含めて、多くの日本人はパロ、ティンプーに到着した際に動悸、息切れなど体調の変化を感じることがございます。
生水、生ものによる消火器系の病気が発生しています。火の通っていないものは避けて下さい。
おみやげ
ブータンでのお土産は織物、手工芸品、お茶、松茸、唐辛子等の乾燥食材、Tシャツ、記念バッチ等がございます。
チップ
基本的にブータンにはチップという習慣はありませんでしたが、観光客の増加とともに荷物を運んでくれたポーターや、枕チップとして小額渡すのが通例となりつつあります。レストランではサービス料が別途あるのでチップは不要です。
ブータンの入国ビザ
ビザ
ブータンは入国に際してビザが必要になります。
大使館、領事館等で取得するのではなく、旅行会社を通じて取得します。
パスポートの有効残存期間はブータン出国予定日より6ヶ月以上必要です。
税関
免税となるのはお酒2本、カメラ、ビデオ、パソコンなど電気製品の持ち込みは申告が必要となります。 ブータンではタバコが1カートンまで持ち込み可能ですが、関税と物品税がそれぞれ100%ずつかかります。
予防接種
不要です。
ブータンの気候
ブータンはヒマラヤのイメージが強く、その為寒冷地のように思われますが、気候区分では熱帯モンスーン地域にあり、真冬でも零下を大きく下回るようなことは珍しく、また真夏には場所によっては30度近くまで上昇することもあります。しかし旅行者の場合は一日の行程に標高の高低差があり、そして気温は標高により変動します。大ざっぱにいって6~8月が雨季、9~5月が乾季になります。雨季には朝夕に雨が降る日が多くなりますが、日中は晴天の日も多いです。一般的には乾季が観光シーズンとされておりますが雨季、乾季それぞれ見所がございます。雨季はブルーポピーなど高山植物、緑映える棚田など雨季ならではの楽しみもございます。乾季は気候も安定し晴天の日が続きます。ヒマラヤの山々を見るトレッキングシーズンとなります。12月~2月はブータンでも場所によっては雪も降ります。
ブータン(パロ)の年間気温と降水量
ブータンの民族衣装
ブータンでは文化保護のため男性はゴ 女性はキラと呼ばれる民族衣装の着用を義務化しております。
ゾンなどの公的な場所に入る際は、男性はゴにカムニという布を女性はキラにラチュという長い布を肩かけます。