トレッキング・ハイキング情報
ヒマラヤ山脈に覆われているネパールは、世界最大のトレッキング大国でもあります。世界最高峰のエベレストがあるのは言うまでもありません。世界中の登山家たちの憧れでもあります。山間の村を訪ね、地元の人々と触れ合い、チベット仏教文化の体験や氷河の美しさを仰ぎ、美しい高山植物や険しい山々に住む動物を見たり、世界中のトレッカーの人々の語りあったり、素晴らしい体験が出来ます。
ネパールでは、6,000m以上のピークを制することを登山とし、それ以下の山々を歩いたり登ったりすることをトレッキングとしています。一般的にいう「トレッキング」は、通常は本格的な登山を目的とせずにヒマラヤ山麓を歩くことを指します。トレッキングルートは人々が生活している村があり、村と村を結ぶ生活道路や、元々チベットとの交易路となっていた街道や登山隊のベースキャンプに至る道などを歩きます。
トレッキングコースハイライト
① アンナプルナ山域を歩くコース
ポカラを起点とし、アンナプルナ山域を歩くコース。1・2日間のハイキングから1ヶ月間の本格的なコースまで、初心者から上級者にも人気があります。
アンナプルナ山域コースは高山病の心配もなく、ロッジやレストランの質も良いので快適なトレッキングが出来ます。
② エベレスト山域を歩くコース
ルクラを起点に、ナムチェ、エベレストの展望台、カラパタール、ゴーキョを目指す。エベレストの絶景を望むコース。
ロッジやレストランも良いので快適なトレッキングが出来ます。また、シェルパ族の生活、文化にも触れることが出来ます。
③ ランタン谷を歩くコース
ランタン渓谷はカトマンズから30kmほどの所にあり、花で有名な場所でもあります。
晴れた日には標高7246mのランタンリルンの山頂が見ることも出来ます。このコースは最短で3日~最長で2週間かかるコースがございます。
神秘の湖ゴサインクンドまたがガンジャタ経由で山々を越えれば、ランタンとヘランブーの両コースを回ることが出来ます。
チベット族のタマン族の暮らしに触れることも出来ます。
トレッキングの季節
トレッキングシーズンに最適な時期は10~5月(乾季)
6月から9月雨季の為、ヒマラヤの景色は見にくい季節になります。
ネパールの代表的な花、シャクナゲを見るには4月~5月ぐらいが良いでしょう、雨季の時期はトレッキングには不向きかもしれませんが、高山植物を見るにはこの時期が良いでしょう。
ネパールは1年中シーズンと言っても良いでしょう。
トレッキングツアーでの注意・ご案内
宿
現地にてお客様の状況、天候等を判断し同行するガイドがその日に宿泊する宿(ロッジ)を手配します。
民家の一部を改装したものから本格的なロッジまで建物の作りは多種多様です。
室内は簡素なベットがあり、トイレやシャワールームなどは共同となります。
ロッジの部屋の中
発熱を利用したホットシャワーを浴びれる場所もあります。しかし壊れていることもあるのでお湯が出るか事前に確認して下さい。山でのお湯は貴重ですので大事にご利用下さい。場所にもよりますが日本の山小屋より遥かに快適です。
テント泊
静かな夜を楽しみたい方、グループ、家族連れのトレッキングはテントトレッキングがお勧めです。テントはシェルパがテント場や休閑地に設営します。テントや装備だけでなく食材や食器もすべてポーターが運び、ガイド以外にもコックやテントを張るスタッフが同行する為、ロッジ泊より費用が高くなります。
電気
ロッジでは、基本電気のない生活と思って下さい。ヘッドランプは必需品です。デジカメ等の充電は、出来る所、出来ない所がありますが、最近は出来る所が増えており可能な場所が多いです。しかし充電時間が決まっている場所もあるのでご注意ください。
トイレ
トレッキング中はバッティ(お茶屋)ロッジがある場所にてトイレの利用が可能です。旅行中ガイドへご遠慮なくお聞き下さい。
ポーター
ツアーに含まれていない場合には、オプションにて手配可能です。
トレッキング協会の規定により25kgまでお荷物を運ぶことが出来ます。
ネパール国内線
ネパール国内線は、天候に大きく左右され、遅延、欠航となる場合が多くございます。
日程に余裕をもって設定していますが、やむなく現地にて日程を入れ替えたり、ツアーの中止する場合もございますのであらかじめご承知おき下さい。
カトマンズ~ポカラ間の航空機では、お荷物はお一人様15kgまで(機内預け手荷物も含む)となります。超過分のお荷物はカトマンズにて預けられます。
トレッキングでのQ&A
初心者でもトレッキング可能ですか?
ネパールは、日帰りのハイキングから何ヶ月もかけて登る本格的な登山までさまざまです。
初心者の方でも、参加出来るツアーは多数ございます。またお客様の荷物を持って頂けるポーターの手配も可能です。
高山病は大丈夫でしょうか?
高山病は2,500m以上の場所にいきなり登ると、かかる場合があります。いきなり高所に行くと酸素濃度の低下により、酸素をうまく体内に取り込むことが出来なくなるために吐き気や頭痛、息切れなどの症状が出る場合がございます。ツアーでは高山病を考慮して、できるだけ無理のない旅程のご提案を心がけています。
登山中は水をよく飲むようにすると高山病になりにくいです。途中ロッジや休憩所があるので多めの休みを取りながらトレッキングをします。
どれくらいの標高で起こるかや、どれくらいで症状が治まるかは個人差があり、そのときの体調によっても違います。高山病かなと思ったら早めにガイドにお申し出て下さい。高山病は、標高が低いところへ移動すれば治まります。
ポーターは手配出来ますか?
はい出来ます。
トレッキング協会の規定により25kgまでのお荷物を運ぶことができます。トレッキングに必要のない荷物はご宿泊のホテルにてお預け致します。
ポーターの金額についてはトレッキングする場所によって違いますのでお問い合わせ下さい。
トレッキング中はシャワーは浴びることは出来ますか?
たいていのロッジにはシャワーはございます。しかしソーラーシステムを利用しているロッジの場合は曇った日などお湯が出ない場合や、お湯が少ししか出ない場合などがございます。シャワー施設がない場合には、濡れたタオルで体を拭く程度となります。
トレッキング中の食事はどのようになりますか?
世界中からネパールにトレッキングに来る為、ネパール料理(ダルバード)だけではなく、パスタ、チャーハン、ポテトフライ、ラーメンなどがございます。
朝・夕食はロッジで、昼食は途中のレストラン(茶屋)やロッジなどで取ります。しかし注文してから調理をする為、非常に時間がかかります。同行者が食事が終わった後に自分の食事が出されることもございます。 ビールなどのアルコールも飲むことが出来ます。
洗濯は出来ますか?
水の出るロッジなどでは出来ます。
しかしツアーの場合、ロッジに夕方に着いて、朝に出発することが多く乾かない場合もございます。速乾性の下着やシャツなどをお持ちに頂くことをお勧めします。
女性一人での参加は危険ですか?
事前に弊社に頼み、手配して行かれるのであれば大丈夫です。
最近女性のお一人様参加は多いです。現地ガイドも女性お一人様のお客様には注意しながらさせておりますのでご心配はございません。ロッジも必ず鍵のついたお部屋を利用します。
トレッキング中にトイレはありますか?
トレッキング中のトイレはロッジや茶屋などを利用します。殆どが和式トイレで、水洗トイレではなく、トイレの横に水を溜めてあるバケツがあるのでその水を流すようにします。トイレットペーパーは備えつけておらず、ご自身でティッシュペーパーを持参して下さい。
用を足したトイレットペーパーは流すことが出来ません。トイレ内のゴミ箱に捨てます。
途中どうしてもトイレが我慢出来なくなる場合は茂みに隠れ自然のトイレを使用します。
トレッキング用品は現地で購入出来ますか?
カトマンズのタメル地区やポカラのレイクサイド、ナムチェバザールなどに数多くのトレッキング用品店があり、寝袋、ダウン、ストック、トレッキングシューズトなどトレッキング用品なら殆ど揃っております。
ノースフェイス、LEKIなどの有名ブランドの用品もありますが、偽物も多いのでご注意下さい。カトマンズ市内にはモンベルのカトマンズ支店もございます。
トレッキングはどのような道になりますか?
元々トレッキングルートは、村と村を結ぶ生活道路やチベットとの交易路となっていた街道です。登り、下りのパターンを繰り返しながら進む道や、尾根を歩く道や谷を歩く道などさまざまです。徐々に高度を上げながら登る道が多く、それほど高山病になりにくく、自分のペースで時間をかけて高度を上げていくのがネパールトレッキングの特徴でもあります。
トレッキングに必要な許可証
ネパールでトレッキングをする場合、外国人はトレッキング許可証をトレッキングを始める場合に取得しなければなりません。 トレッキングコース中にはチェックポストがあり、外国人はトレッキング許可証の提示が義務つけられていますので常時携帯しておく必要がございます。許可証を持っていない場合にはペナルティや罰金を取られることがあり、それ以上前に進むことが出来ない場合もございます。 弊社パッケージツアー、トレッキングツアーには各種許可証取得代金が旅行代金に含まれています。
TIMS許可証 TIMS Registration Card
TIMSとは、Trekkers Information Management Systemの略。
アンナプルナ、エベレスト、ランタン地域へトレッキングに行く場合、事前にTIMS許可証を取得しなればなりません。
TIMSは、トレッカーの情報を管理するために2008年1月に導入されたシステムでネパール国内をトレッキングする場合は、必ずこの許可証を携帯することが義務付けられています。
トレッキング許可証 Trekking Permit
マナスル、ムスタン上域、カンチェンジュンガなど14のエリアをトレッキングする時に必要な許可証です。
イミグレーションオフィスが発行するもので、2人以上のグループにのみ許可され、TAAN加盟の旅行会社で申し込むことができ、個人申請はできません。
保護区入域証 Conservation Area Entry permit
アンナプルナ保護区、マナスル保護区などに入りトレッキングするには、それぞれ入域料が必要となります。またアンナプルナ地域をトレッキングする場合、アンナプルナ保護区プロジェクト(ACAP)の許可証が必要となります。
国立公園入園許可証 Natinal Park Fee
サガルマータ国立公園(エベレスト)やランタン国立公園などトレッキングエリアが国立公園にある場合は入園料が必要です。